1.色紙の文字配置
漢字編
色紙は、昔から和歌や詩歌などで重宝されてきた紙の種類です。
特に和歌には、散らし書きに見られるような自由度の高さが魅力です。
※散らし書きとは、色紙・短冊などに、和歌や文章の1、2句ずつを行を整えず、とびとびに散らして書く書き方
即興的に思うままに筆を走らせて、書き上げたら、そのまま鑑賞の対象になります。
形式にとらわれず、自由な発想で豊かな表現が可能になる。これが色紙の最大の魅力です。
色紙に書くことに慣れない間は、どのような言葉を選ぶかに関心が向きがちですが、言葉をどう生かすが大事です。
文字の配置をどう生かすか、色紙という限られた空間の中で、余白をどのように生かすか、どのような線を表現するか。
その視点をベースに置くことで、「「豊かな表現」が自由さに見せるか勝手気ままに見せるかの差となります。
画像の配置例を参考にしながら、実際に色紙に書いてみてください。
2.色紙の文字配置
かな混じり文編
色紙に押す雅印について
色紙に名前を記し、印を押すことを落款といいます。
印の押し方には、一般的に4つの方法があります。
1.名前の真下に押す
2.名前の左右いずれかに押す
3.名前にかける
4.印のみ押す
落款印には、白文(印を押したとき文字が白)の姓名印と、朱文(印を押したとき文字が朱)の雅号印があります。
姓名印が上、雅号印が下というルールがありますが、色紙に押す場合は、姓名印は省かれるケースが多いです。
色紙に押す雅号印の大きさは、1cm~1.5cmが適当です。